2005年3月26日〜4月3日 
フランス・ギリシャ旅行(中編)

2005年3月29日この日は日本から予約してあったエーゲ海1日クルーズの為、朝7時45分に現地旅行社がホテルにピックアップに来るので、6時30分起床し、地下の食堂に向かう。
此処の食事はビュッフェスタイルのアメリカン、パンとハム、チーズ、スクランブルエッグ等で朝食を済ませる。
7時30分にはロビーに行き迎えを待つ。
この日ロビーにはイタリア人の団体が居た。一人ダンディーなお爺さんが、イタリア語で話しかけてくる。
何を言っているかさっぱり分からないが、廻りにも愛想を振りまき、かなり楽しそうに話していた。
暫くするとイタリア人達は迎えのバスが来て、ロビーは静かに成った。
40分を過ぎても迎えが来ないので、外に出てみると、ちょうどバスが入ってきた。
降りてきた人にタリフを見せ、何とかバスに乗り込み出発した。今回のツアーは英語ツアーと言うことで心配していたが、これと言った話しもせず、バスはピレウス港に向かって行く、途中、昨年オリンピックスタジアム等を見えて居た。
20分程で港に到着すると、帰りはバス番号を言われ、必ずこれに乗るようにとの指示が有るが、同じようなバスが何台も止まっていて心配になってしまった。
送迎バスのガイドは此処でお別れ、乗船の順番を待ち、船に乗ると日本語で、日本のお客様は階段を上がって左のテーブルで待っているようにと言われた。
テーブルに行くと、日本語のパンフレットが有り、他に日本人が4人程居た。
暫くすると、先程日本語で話していた女性が来て、アテネに住む日本人だと自己紹介してくれた。
その間に船はピレウスを離れだして居た
女性は今日のコースの説明をしてくれた。最初にポロス島に行き、その後イドラ島、そして最後がエギナ島に廻ると言うことだった。
最後のエギナ島ではアフェア神殿のオプショナルツアーが有り、その申込みは今受け付けるとの事で、その場で申込みをした。
船はゆっくりと進んでいく、エーゲ海ツアーという名前だが、実際はアテネ近辺のサロニコス湾内を廻るだけの物だ。
一通り説明が終わり、最初のポロス迄1時間30分程と言うことで、部屋の中から甲板に出てみることにする。
日差しも有り、見た目は静かだが、風はかなり強く吹いている。
右舷にエギナ島を超えて、暫く航行すると、ペロポネソス半島と僅かしか離れていない、狭い海峡にさしかかり、此処が最初の寄港地ポロス島だった。
小さな港に入港し、早速下船し街を見て歩くことにする。此処での滞在時間は1時間と時間もあまり無いので、島の頂上に見えた灯台を目指して上がってみる。
上に登ってみると、湾内の景色が一望できる。
時間は直ぐにたってしまい、船に戻り昼食の時間と成る。この時一緒に成った日本人は2組とも新婚旅行で、エジプトから廻って来たと言う話しをしていた。
エジプトもカイロ近辺だけを見てきたようで、今日、明日で又カイロに帰り、日本に帰るとの事だった。
食事も終わり、又煙草を吸いに甲板へ出る。
風の強さは変わって居ない。椅子に腰掛け、ペロポネス半島を眺めていた。
今度は40分程で、今回の一番アテネから離れたイドラ島に到着した。此処での滞在時間は1時間45分。
船を下りると猫が沢山いた。ふと見ると、日本人ガイドの女性が猫達に餌をあげている。
皆、待って居たのか、沢山の猫が廻りに集まって居た。(世界の猫参照)
ここは山肌に家が建ち並び、なかなか風情の有る島だ。
側のお土産屋、レストラン、カフェから一歩奥に入ると、まるで迷路のように山肌を上がって行く
疲れて、港のカフェで一休みしてコーヒーを飲む。
時間に成り、船に戻り、最後の島エギナを目指す。2時間程の航海でエギナ島に到着した。
ここからはバスで一路アフェア神殿を目指す。この島はビスタチオナッツが特産品と言うことで、狭い道の両側に畑が拡がって居る。
紀元前490年頃建造された神殿に到着し、説明を聞いて中に入る。遺跡の横からはアテネ市外も見えている。
遺跡見学が終わり、遺跡前のお土産屋に入る。此処の見物はビスタチオとビスタチオアイスクリーム。
アイスクリームを買い、食べてみると、とても美味しかった。見本のビスタチオも食べてみると、日本で食べるの物より美味しい物だった。
日本に入って居るのは、アメリカ産で塩が強い感じだが、此処の物は本当に自然で美味しい物だった。
又、バスに乗り途中に有った、聖ネクタリオス修道院に廻る。
此処はギリシャ正教最後の聖人の為の修道院で、作りはイスタンブールのアヤソフィアを模した物だった。
現在も寄付で工事中で、現代風で、正直感心は出来なかった。(アヤソフィアを見ていなければ違う感想か?)
又バスに乗り、に戻るとこれでツアーは殆ど終了し、船に戻り船首の部屋に行き、アテネ迄の戻りとなる。
此処ではギリシャの歌や踊りを見せてくれた。
夕暮れが近づく中、船はピレウスに戻って行った。
船を降りると、バスが番号を付けて待っていた。バスに乗りホテル迄送り届けて貰う。
部屋に戻り、夕食の為、又街に出て行く。
何件か店を見て、外に出ているメニューを検討して店を決めて外のテーブルに座った。
この日の夕食は豚肉を調理したプレートを食べる。食べ終わり、コーヒーを飲んでいると、突然若いアメリカ人が話しかけて来た。
何と言ったのかは分からないが、日本人の名前で、侍映画の人ではないかと言うのだ。
暫くポカーンとして、人違いですと言うと、彼は申し訳ない、その人の大ファンでと言って、自分の席に戻って行った。
正直ムービースターと言われて、舞い上がりそうだった…
支払いを済ませ、又デザートを買いホテルに戻り、明日も早いツアーを申し込んで居るので早々に寝た。

3月30日この日はギリシャ内陸部アテネから約170キロのデルフィー遺跡のツアー、これも日本から申し込んだが、やはり英語ガイドのツアーで、本日の迎えは7時10分。
6時には起きて、朝食を摂りロビーで待つが、今日もなかなか迎えのバスが来ない。
20分程遅れて、やっとバスが来て乗り込む。先客の外人が何人か乗って居る中、日本人が居た。やはり新婚旅行のようだ。
その後アテネ市内のホテルを幾つか廻り、車内は80%程の乗車率になった。
シンダグマ広場側のホテルで暫く止まって居ると、迎えに来た若いギリシャ人の男の子は降りて、ガイドの女性が乗車してきた。
人数確認が終わり、いよいよバスはデルフィーに向かって出発した。
市街地はやはり渋滞が凄い、暫くすると高速に入るが、此処も渋滞していた。
廻りに車が少なくなり、順調にバスは走り、高速を降りて一般道に入る。暫く走った所で休憩の為、ドライブイン?に立ち寄る。
トイレで日本人の旦那さんに話しかけると、彼も英語は分からないとの事だった。
此処でコーヒーを飲み、煙草を吸って又バスに乗り込む。
山間の道を走り、下を見るとダートの道が有る。アクロポリスラリーのコースかな?と覗き込んでしまった。
デルフィの手前の街アラホバを過ぎると、いよいよ目的地に到着した。
山肌に遺跡が有るのだが、下からはよく見えない。バスを降り、いよいよ遺跡の中に入って行く。
斜面にそって上がって行くと、そこには素晴らしい遺跡が展開している。
途中には世界の中心の石が有る。アテネ人の宝庫の前でガイドの説明が有り、1時間後に下の入り口に集合と言われ、そこから又山肌を登って行くと、アポロン神殿が有り、さらに上に古代劇場、頂上には競技場が有った。
ここからは元来た道を戻って行く。崖の上には山羊が群れている。
とにかく素晴らしい景色で有るが、こんな所に良く神殿を造ったと感心してしまった。
入り口に戻るとガイドが居ない、ツアーの人達も呆れて居るが、博物館の方に移動する事にした。
バスは博物館前に待って居るとの事だったが、未だ来ていない。
時間が無いが博物館に入り駆け足で見学する。(世界の中心の石実物デルフィー復元模型
約束の時間に成り、バスを探すが未だ、アメリカ人?夫婦が、バスが時間を守らないと怒って居る。
暫くするとバスがやってきた。早速乗り込むが、他の人達は一向に戻って来ない。
結局30分程すると、博物館から皆が出てきた。博物館の中にガイドが居て、説明を受けていたとの事だった。
ガイドが何回も人数を確認している。何故か一人足りないとの事。
自分の廻りは最初に乗車した時の人は居て、誰が居なくなったのか分からない。結局、時間が無いと言うことで出発となった。
アラホバの街に戻り、此処のホテルで昼食となる。同席したのはポーランド人の女性と、話しをしない白人男性だった。
食べ始めたが、大人しい男性が食べない、何か息が詰まる感じなので、シリアスですねと発言した途端、男性が話し出した。
ここからはマシンガントークだった。男性はカナダから来ている医者の息子で、アテネに着いた途端に地元の男性に騙されたらしい。とにかくその為、人が信じられないと言うことを話していた。ポーランド人の女性も英語が上手く、カナダ人と良く話していた。自分は殆ど聞いていて、英語は喋れないと言うのが精一杯だった。
食事が終わり、席を立つときカナダ人男性はコーラのお金を払わずに出て行った。
それからアラホバの街を暫く見学して廻る、此処はスキーリゾートとして有名だそうだ。
バスに乗車し一路アテネに戻る、途中高速道路の休憩所に立ち寄り、夕方7時前にはホテルに戻って来た。
ホテルに戻り、今夜も夕飯を食べる所を考えたが、ギリシャはタベルナと言うところが食堂の様な所で、日本人に合うのがカラマリアと言うイカの唐揚げで、島巡りの時に食べたかったのだが、昼食後でお腹が減らずに食べられなかった。
そして、昨日の店に行って見ると、何とそこがタベルナだった。
早速、カラマリアとギロ・ピタと言うナンの様な物に肉を挟んだ物を注文して食べた。
食後又デザートを買ってホテルに戻った。明日はパリに帰るので、朝はのんびり起きる事にして寝た。

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