2005年3月26日〜4月3日 
フランス・ギリシャ旅行(後編)

2005年3月31日アテネを離れる朝、この旅行では初めてゆっくりと起きた。
朝食を摂り、パリへ帰る準備を始める。飛行機は15時発なので、未だ見ていないアテネ市内を見ようと考え、10時過ぎにチェックアウトする。
ホテルを出て、タベルナ方面に歩いていく。大通りに地下鉄の駅が有り、そこからシンタグマに出る。
先ずは駅でコインロッカーを探すが無いので、仕方なく外に出た。
そこは国会議事堂前の無名戦士の墓と一番の繁華街シンタグマ広場の所だった。
30分毎に衛兵の交代が有ると言うので、暫く待っていた。
出口から左に向かい、アクロポリス神殿からも見えていたゼウス神殿に向かって歩き出す。途中道の横にも遺跡が有った。
暫く歩くとアドリアヌス門が見えてきた。門の所まで行き、ゼウス神殿に入ろうと見るが入り口が無い。入り口は手前の道を入って暫くの所だった。
初日に買った、アクロポリスのチケットで入れるので、チケットを見せ中に入る。中には建設当時104本のコリント様式の柱が有ったそうだが、現在は15本が残って居る。
見上げる程かなりの大きさでゼウス神殿が有る。廻り込んでみると、その向こうにアクロポリスの丘も見えていた。
ゼウス神殿を後にして、トラム沿いの道をオリンピックのマラソンスタジアムに向かって歩いていく。
昨年の女子、男子マラソンのゴールは今は観光客だけで、それ程人の数も居なかった。中には入れないので外から見学した。
国立公園の裏口?から入り、アマリアス大通りに向かって歩く。かなり大きな自然公園で木々が沢山有る。
大通りに戻り、無名戦士の墓で30分毎の衛兵交代を見るために暫く待機する。暫くすると衛兵交代が始まった。
5分ほどで交代が終了し、大通りを横切りミトロポレオス通りに入って行く。此処は高級店、大きな商店が並ぶ場所。
奥まで進むとそこにミトロポレオス大聖堂が有った。ギリシャ正教の寺院はカソリックなどのカテドラルと違い、こぢんまりとした佇まいだ。
中に入ると、多くのイコンが有り、とても神々しい物だった。
大聖堂から通りを戻り、地下鉄シンタグマ駅前のカフェに入り一休みする。
空港には1時間半前には到着したいので、地下鉄に乗りエスニキ・アミナ駅を目指す。
ガイドブックでは終着駅の筈なのだが、路線図の3つ程手前で止まった。次の電車が来るようなので乗り換え終点に向かう。
終点に到着し、外に出てみると見たことも無いところだった。
慌ててホームに戻ると、空港行きの郊外電車が来るらしい。只、自分の持っている切符はどうもそれようではない気がした。
電車が入って来ると、検札の係員がホームに現れたので、切符を見せると駄目だと言われる。
中では売らない、切符売り場で買えとの事。
結局、電車は出てしまい取り残されて仕舞った。次の電車は20分程後に来るようなので、切符売り場で切符を買いに行った。
時間は13時10分、来た電車に乗るが、どうも不安な感じだった。
見ていると、今回も検札が乗り込んで違反者から料金を徴収していた。
地下から外に出て電車は走って行くが、どうにも気分的に焦って居るせいか遅く感じる。それでも何とか13時30分過ぎに無事空港に到着できた。
エアフランスのカウンターに行きチェックインを済ませて、一安心して出発ゲートに入りそのまま搭乗ゲートに向かった。
飛行機は定刻に出発、時計を又1時間戻しフランス時間に修正した。
17時30分飛行機はシャルルドゴールFターミナルに到着した。先ずは外に出て一服して、RERに乗り北駅に戻った。
ホテルに戻り、預けていた荷物を貰い夕飯を食べに出て、ついでに明日のシャルトル行きの切符を買うため北駅に行く。
今回は国内のSNCFなので窓口は分かったのだが、順番に成ってシャルトルと言っても通じなかった。
慌ててホテルに戻り、ガイドブックを切り取り、再度窓口に並ぶ、順番が来て、今度は分かって貰い、出発9時頃、パリ帰着6時頃の電車で1等を購入した。
明日の準備も完了したので、近くの中華料理店で夕飯を食べ、帰りにサロンド・テでデザートを買ってホテルに戻った。

こうしてギリシャの旅は終了し、残りは少なくなって1日が終了した。

04月01日、朝8時に朝食を食べて、地下鉄でモンパルナス駅に向かう。
モンパルナス駅からルマン行き列車に乗り、一路シャルトルに向かう。廻りはのんびりとした景色の中、電車は1時間程でシャルトルに到着した。
を出ると丘の上にシャルトル大聖堂の尖塔が見えていた。街自体は大変小さな街で、10分程歩くシャルトル・ノートルダム大聖堂の前に出た。
近くに行ってみると本当に大きいカテドラルで、左右の尖塔の形が違っている。左が新塔でゴシック様式、右がロマネスク様式になって居るそうだ。
に入ると全体がステンドグラスで輝いている。有名なシャルトルブルーの光がとても綺麗な物だ。
内陣を1周して、尖塔に上れる筈なので探すが見つからない、一旦外に出て廻りを廻って見るが、入り口は1ッ箇所しかない。
仕方が無いので、街の中心部へ歩いて行く事にする。お昼の時間なので、イタリアンレストランでピザを食べる。
昼食後、ウール川の景色が良いらしいと言うので、サンテニャン教会の横を通り、川の方向に坂道を下って行くと、そこには小さな川が流れていた。
この景色は大変綺麗で、川沿いの小さな家がとても雰囲気が良かった。暫く川沿いを歩き、又急坂を上り大聖堂に戻って行った。
とにかく、自分が居る場所が分からなくても、大聖堂を目標にすると、そこに戻ることが出来る。
夕方の電車迄、時間はまだ有るが、どうしようか考えて居ると、尖塔の上に人影が見えた。やはり登る場所が有ると、もう一度中に入ると、入り口の直ぐ左に登り口が有った。
入場料を払い、螺旋階段を上っていく。急な階段で一気に上に上がる。
途中に出るところが有ったので出てみると、街が拡がっている。目的の頂上はまだ遙か上だった。
螺旋階段に戻り、再度上を目指す。何とか上に出て、に出てみると足が竦むほどの高さだった。
こうして大聖堂の尖塔にも登り、下に降りて駅周辺に戻るが、他にこれと言って見る物は無かった。電車には未だ時間があるので駅前のカフェで1時間程のんびりと休憩した。
時間に成り、駅に行きホームで電車を待つ。向こうのホームに列車が止まって居る。
5時過ぎに電車は到着し、同じ車両か?来たときと同じ席シャルトル駅をはなれパリへ戻る。
6時過ぎにモンパルナス駅に到着し、この日は母の友人の自宅を訪ねるので、電話をしてシャンゼリゼの側と言うことで地下鉄で向かう。
地下鉄を降りて外に出ると、そこはシャンゼリゼ大通り、コンコルド凱旋門が見える。凱旋門の方に歩き、人通りの多いシャンゼリゼの中間から左に折れて暫く行くと高級アパートメントに、友人宅は有った。
旦那さんはイタリア人で、暫くすると帰ってきて私の相手をしてくれるのだが、話すのが英語、イタリア語。何とか聞いているのが精一杯だった。
旦那さんはテレビを付けて、イタリア語放送を見ているのだが、映るのはバチカンのみ、ちょうど法王が危篤状態で、イタリアの放送はそれしかやっていない。
突然、旦那さんがパパを知って居るかと聞いてきた。私はパパが分からず頭の中は??が飛び回って居た。
食事の時に話しをしていると、イタリア語では法王はパパ。英語ではポープだと言うことで納得できた。
楽しい時間を過ごしている内に、遅くなったので帰ることにすると、旦那さんが近くの地下鉄駅まで送ってくれた。
人も少なく、東駅まで行き、そこから歩いてホテルに戻り、又1日が終了した。

04月02日遂に帰国の日が来た。飛行機はパリ23時25分なので、ホテルは宿泊分を払い、夜まで居られるようにした。
遅い朝食を食べて、会社へのお土産を買いにモンマルトルへ出掛けた。ホテル前からバスに乗り、ピガールで降りて街を歩く。
ムーランルージュの手前から坂を上り出すと、途中に前にも来た、チョコレート屋さんに出る。箱詰め等をして貰い。それを持って又バスに乗りホテルに戻りバックに詰める。
一段落してから、今度はオペラ座に向かって歩いていった。ギャラリーラファイエットで服を見ようと思ったからだ。
前回より見て回るが欲しい物が無いので、屋上に出てみるとパリが一望できた。
オペラ座から今度はルーブルに向かって歩いていく。ルーブル手前のホテルのカフェで食事をする。
そのままルーブル横のリヴォリ通りの店を見ながら歩いていくと、左側にはヴァンドーム広場が見える。PS2のGT4でのパリオペラ座コースの一部だ。
そのままコンコルド広場に出ると、一等地にフランス自動車連盟の入り口が、そしてその横には私のやっているモータースポーツの総元締めFIAの入り口が有った。FIAに言った人の話は良く聞いたが、自分が中に入ることは無いだろう。
シャンゼリゼに入り、店を何軒か見て、ジャケットを一着買った。
凱旋門横からバスに乗り、ホテルに戻った。
夕食を食べようと中華料理屋に行くが、未だ開店前で隣のテイクアウトの所で軽く夕飯を食べた。
ホテルに帰りシャワーを浴びて、チャックアウトを済ませ北駅に向かう。
RERのホームは何故か騒然としている。どうも空港までの列車が動いていない感じだ。
列車がホームに入って来ると、案内ボードは空港までになって居る。とにかく乗り込むと電車は発車した。
知人の住むオルネーで電車は止まると、放送が有り、皆が降りだした。女性が私に空港か?この電車は此処までで、向こうのホームにシャトル電車が居るから乗り換えてと言われ、慌てて荷物を持ちシャトルに向かった。
オルネーを出た電車は無事空港へ、先程の女性は第1ターミナルで手を振って降りていった。
終点のターミナル2で降り、チックインカウンターでチックインして、今回の旅も最後と成った。
飛行機は満席で定刻にシャルルドゴールを離れた。

04月03日18時成田到着、預けていた車に乗り一路自宅に向かった。9時前には到着して今回の旅も全て終了と成った。

今回の感想、ギリシャは残念ながらメテオラが見られなかった。アテネ市内も時間が無く良く見ていない。ヨーロッパ通貨がユーロに成ってから初めての旅行で、両替が無いのは何か寂しかった。物価の差が良く分からない。EC統合が進んでいるのは感じることが出来た。
うーーん、何時になったら一カ所をゆっくり見る旅をする事が出来るようになるのか?まだまだ行くたびに見たい所が増えていく。
次回は何処に行けるやら?


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