2003年8月8日〜8月15日 
エジプト・トルコ旅行(前半)

2003年8月8日成田発12時55分のトルコ航空TK51便は、定刻に成田を出発した。
飛行機はシベリアを通り、同日19時20分にトルコのイスタンブールに着陸した。
此処で3時間のトランジットで22時05分のTK1142に乗り、最終目的地カイロを目指した。
乗り換えを待つ間、空港のカフェでお茶を飲むが、あまりの金額に吃驚した。
トルコリラはインフレが進んでおり、表示価格はとにかく0が多い。
TK1142の搭乗口に行くと、関西から来たという若い女性に声をかけられた。一人旅でトルコを廻り、航空券を購入しエジプトに行くが、深夜便なので現地のホテルが取れるか心配だとの事だった。
私は、カイロでガイドが待って居るので、もし良ければ聞いてみましょうと、話が纏まった。
定刻に飛行機は出発、現地時間8月9日0時20分にカイロに到着した。
入国審査前にビザの取得があり、ガイドが購入して持ってきた。観光立国だけ有り、入国審査場前にもエージェントは入れるようだ。
但し、このエージェントは英語を話す人。先程の女性を紹介するが、私も、彼女も今ひとつ意志の疎通が出来ない。
私はそくされて、入国審査の列に並んだ。深夜でも到着が多く、なかなか列は進まない。
30分ほどでやっと入国する事が出来た。
荷物をピックアップして税関に向かうが、此処もエージェントが先導してフリーパスで通過した。
両替する暇もなく、迎えの車に乗り込むが、先程の女性がどうなったか不明と成ってしまった。
深夜のカイロは車が沢山走っている、今日の泊まりはギザのホテル、到着までに30分位かかった気がする。
カイロの運転はかなり激しい、センターラインは無い?無灯火で走る車は居る。とにかくひっきりなしにクラクションが鳴っている。突然左に居た車が、右に曲がるために前を横切って行ったり、その逆も合ったりで、暫く呆然と車の中から見ていた。
何とかホテルに着いて、部屋にはいるとシャワーのみの部屋だった。
シャワーを浴びるが、カーテンは天井が落ちていて、完全に閉まらない、外へお湯が出ないように、しゃがみ込んで身体を洗った。
窓の外からはずっとクラクションが聞こえていた。何とかそれでも寝ることが出来た。
朝、8時前に起きて窓の外を見ると、ピラミッドが見えた。
先ずは食事に行った。ビュフェ形式でなかなか……、とにかくこれからの為に沢山食べた。
9時には日本語ガイドが迎えに来た。今日はカイロの考古学博物館と、ギザのピラミッド見学の予定。
車に乗り込みガイドが自己紹介をしてくれた、カイロ大学日本語学科卒業のワエルさん。今日から4日間案内をしてくれる。
車はカイロに向かって走り始めた、ギザはカイロの外側に有る、後で聞いたが両方とも県だと言っていた。
カイロ市内に入ると、とにかく凄い。道には車が溢れ、その間を人が渡って行く。よく見てみると信号が殆ど無い。横断報道も見あたらない。
そうこうしている内に、カイロ考古学博物館到着した。(カメラ用チケット
此処の目玉はツタンカーメンの宝物、他にもラムセス2世のミイラ等も有る。
2階建ての館内の見所を案内され、それから1時間の自由時間が設定された。ミイラ室は別料金の為最初にそこに向かった。
すると、突然電気が消えてしまった。暫くすると何事も無かった様に、電気がつく。そんな事が何回か繰り返された。(展示物写真10111213

廻りの人も慌てる様子もなく、見学を続けている。
ミイラ室を見学し、幾つかの部屋を見学している内に時間になり、入り口に戻った。
ワエルも煙草を吸うので、二人で一服した。
又車に乗り、パピルス専門店に行く。此処で初めてエジプトポンドを3000円両替した。
その後ギザに戻り魚料理の昼食との事。30分程でピラミッド通りのレストランに到着。
車を降りると、エジプトパンを焼く女性が。
早速写真を取ると、指さす先には皿が有り、早速バクシーシの洗礼だった。
2階のレストランからは、正面にクフ王のピラミッドが見える。食事はなかなか美味しい物だった。
食事が終わると、早速ピラミッドに向かう、台地の上に有り、坂を上がりきると大きなピラミッドの下だった。
クフ王のピラミッドは保存のため、1日限定120名しか入れない。入るためには朝7時に券売所に並ばなければ成らないそうだ。
取り敢えず車から降り、ピラミッドに向かうと、なにやら人が寄ってくる。ターバンをくれると言う。
タダだからと着いてくる。ちょと被らせて貰ったが、最終的には返してしまった。料金は要らないがバクシーシと云う事だ。
ピラミッド入り口まで上り、帰って来た。しかしピラミッドの直ぐ前までが迫って居る。
ギザの3大ピラミッドで常時見学できるのは、一番小さいメンカウラー王のピラミッドのみと言うことで、入って見ることにした。(券売所
入ってみると、さほど大きくは無いが、一番驚いたのが、とにかく蒸し暑いことだった。
外に出たときは本当にホッとした。
それから3つのピラミッドが見渡せる場所に移動して、写真を撮った
その次はいよいよスフィンクスを見に行く。直ぐ側で見るとやはり大きい。(目の前は直ぐに街で、ピラミッドのほぼ正面にケンタッキーが有る)しかし、何か未だに全てに実感が湧かなかった。(駱駝
この日は、これで終了。夕方近くにホテルに戻り、明日の予定の打ち合わせをした。
本来の行程表では翌日8時の飛行機でアブシンベルへ行くはずだったが、何と朝4時の飛行機との事。
ホテルには3時前に迎えに来ると云うことだった。この時両替したお金が残り少なく、ワエルに50LEを借りた。(すみません貧乏旅行者で)
ワエルと別れ、ホテルの近所を廻り、水を購入した。1.5Lの水が1.5EL(約30円)だった。
その日はホテルで夕食を摂り、しゃがみ込みシャワーを浴び、早々に寝ることにした。
夜9時頃、突然太鼓の音が響きだした。何事かと廻りを見渡すと、ホテルの入り口付近で演奏しているらしい。慌てて降りて見たが、着いたときには終了していた。
どうも、そのホテルでは結婚式をやるらしく、その為の音楽だったようだ。着飾った人達がエレベーターを待っていて、なかなか部屋に戻ることが出来なかった。8月10日朝3時前にモーニングコール、準備をして下に降りると、空港で出迎えをしていたエージェントが待っていた。ホテルから朝食の入った箱を貰い、車に乗り込んだ。
ガイドのワエルは空港手前でピックアップした。空港に着きチェックイン、待合室で朝食を食べて出発を待つ。
いよいよ、飛行機に乗り込んで出発したら、すっかり寝込んでしまった。
飛行機は1時間ほどでアスワンに到着、そこからの乗客を乗せ、一路アブシンベルへ向かった。
ナセル湖上空から、これから行くアブシンベル神殿が見え、そのまま飛行機はアブシンベルに到着した。
飛行場からはバスでアブシンベル神殿に。バスにはイタリア人、フランス人等が乗っていた。
20分程で神殿に到着。裏から回り込み神殿正面に出た。
此処でワエルから神殿の説明を聞いていると、上りだした朝日で背中が暑く成ってきた。
ガイドは神殿内で説明をしてはいけないと云うことで、あちこちで団体が説明を聞いていた。
一通り説明が終わり、先ずはハトホル神殿に入る事にした。ハトホル神殿はラムセス2世の王妃ネフェルタリの為の神殿だが、ラムセス2世の大きな像が立って居る。
内部を回る。(内部
それからラムセス2世の大神殿へ入った。凄く大きな遺跡だった。
これが、ナセル湖が出来るために移築されたと云うが、その規模には本当に驚かされる。
大神殿の前のラムセス2世像は一つ顔が無い。顔は足下に落ちているが、これも元の状態で移築したそうだ。(内部
一通り見学が終わり、神殿横通り神殿裏の入り口に戻る。正面はお土産屋さんが並んでいる。
又、バスに乗り、空港に戻る。ここからアスワンに戻るため、飛行機に乗り込んだ。
飛行機は30分程でアスワンに到着した。
又、迎えの車に乗り、最初はアスワンハイダムへ、(ナセル湖)その後作りかけのオベリスクを見に行く。(
アスワンはエジプトでも南に有り、廻りは砂漠。時間は昼近くなっていたが、確かにとても暑かった。
オベリスクを見た後、アスワンの街のレストランで昼食を食べた。
此処にはモーターボートで行った。ナイルの川の小島に有るレストランだった。
食事をしながら、ここからボートに乗らないかと誘われた。食事も済めば、後はホテルに行くだけ。1時間程のナイルクルーズだとの事で頼むことにした。
レストランからモーターボートで船着き場に行き、帆掛け船に乗り換えた。
先ずは上流に向かい、それから川を下りだした。帆掛け船なのでとても静かで、乗り心地も悪くない。
船頭の若者が、タンバリンを叩き、歌を歌ってくれた。途中アガサクリスティーも泊まったホテルが見えた。
下りは左右に蛇行しながら下流に向かう。到着したところはプールサイド。何とそこが本日のホテルだった。
チェックインして、部屋に行くと、先程のプールの真ん前。日差しは暑く、プールに入りたかったが、水着を忘れてしまったので諦めた。
手持ちのエジプトポンドも無くなったので、CD機を探しにホテルを出たが、数百メートルも歩かぬうちに諦めた。温度は45度位らしいが、歩いていると熱湯の中を歩いている感じ。他に歩いている人も居ない。
結局、CD機は諦め部屋に帰る。陽が暮れてきて暑さは何とか成って来た。フロントへ行ってみると銀行が開いていた。慌てて部屋に戻りお金を持って行ったが、何ともう閉まっていた。時間にして数分の事だった。
仕方なく、フロントに両替を頼むと日本円は直ぐ出来ないとの事。30分後位に来てくれと云われて部屋に戻る。
7時から夕食の為、再度フロントに行くが未だとの事。仕方なくプールサイドに夕食を食べに行く。
ナイル川の風に吹かれて、夕食を食べた。何とか飲み物の支払い分は有ったが、エジプトポンドは殆ど無くなっていた。
結局8時半頃、お金が到着。何とか翌日の分が確保出来た。
朝が早かったので、この日はお風呂に入り早く寝た。

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